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『Neo Imagine Ver.2.00 −銀翼の騎士−』

ある夜、僕は夢の中で神から啓示を受けた。
夢の中の僕は、何故か重い甲冑を身にまとっていた。
背中には銀の翼が生えていた。
ごつごつとした岩だらけの荒れ果てた大地に
一本の剣が突き刺さっている。後ろの方には
盾が置いてあった。
神は僕に言う「その剣を引き抜け」と
私は神に従い、その剣を大地から引き抜いた
神は僕に言う「その盾を手にしろ」と
私は神に従い、後ろに置いてある盾を手にした
神は言う「その剣は、犠牲の剣、その剣を振るえば
血を流し犠牲となる者が出る。それでも
その剣を振るわなければならない時がくるかも
しれないだろう。その時まで決して、その剣で
人を傷つけてはならない。誰をも犠牲にしては
ならない。」
神は言う「その盾は慈愛の盾、世界中の人を
目の前の人を愛の力で、悪しき力から守るのだ。
持つ者の愛が強ければ、強いほど、その盾は
強固となり、愛する者を守ることができる」
私は思う。
誰も犠牲にせず、愛の力で世界を守ることなど
できるのかと。
剣を振るうのは簡単だ。誰かを犠牲にし
僕らは毎日を平和に生きてる。
いや、平和を装った世界に浸って、その闇から
目をそむけている。
犠牲となる者は世界中に今もたくさんいるのだと。
そんな、犠牲になる者こそを、慈愛の盾で
守るのが私の使命なのかもしれない。
神は最後に言う「明日、目覚めたら
おまえは銀翼の騎士だ背には銀の翼を持ち
自由に空を飛ぶことができる
両の手には犠牲の剣と慈愛の盾
世界を守れ、愛の力で、おまえが世界を
変えるのだ。この世界にはおまえを含めて
97人の銀翼の騎士がいる。
その者達とともに力を合わせて
世界を守るのだ」
この世界に97人いるという銀の翼を持つ騎士
銀翼の騎士団
そんな者を探すのが僕の使命なのか?
僕は戸惑ったが妙な使命感のようなものが
胸の奥で沸沸と燃え上がっているのを感じた。
愛・・・。
愛ってなんだろう。
僕はこの盾で誰かを守ることが出来るのか。
僕は自分の愛に自信をもてずにいた。
この盾で、戦場に飛び交う弾丸から
犠牲となるものを守らねばならない。
銃弾をも弾き返すほどの強い愛を持たねば。
誰も守ることなどできない。
愛・・・。
愛とは・・・。
僕の愛・・・?
・・・。
そんなことをぐるぐると考えている内に
眠りから覚めた。
すると、先ほど、夢の中で見た
甲冑、剣、盾が枕元に置いてあった。
鏡に自分の姿を映してみると、背中には
銀の翼が生えていた。
「うわー、羽が生えてるよ、これじゃー
仕事にもいけないよ。」
僕は困りに困った、だが、仕事を休むわけにも
行かないので、出勤することにした。
すると、羽は、自然と、背中の中へすっと
収まり消えた。
「なんだー?、羽が消えたぞ?」
今度は羽が、ないことが逆に不安になって
羽が、生えないものかと、念じてみた
すると、再び、銀の羽が背中から飛び出して
きた。
「この翼は出したり、引っ込めたりできるのか」
僕は少し、安心した。
さっそく、出勤の準備をはじめた。
電車で一時間くらいのところに僕の職場はある。
僕はホームヘルパーをやっている。
給料は安くて、仕事もハードだが
とても、大好きな仕事だ。杖をついたやさしい
おばあちゃん。ちょっと頑固な認知症のおじいちゃん
みんな僕は大好きだった。
同僚もいいやつばかりだ。少々のつらいことなら
何度も乗り越えてこれた。
僕の仕事には愛が必要だと思うが、僕の愛が
どれほどの力を持つのか知る必要があった。
慈愛の盾がどれほどの力を持って人を
守ることができるかを知る必要があった。
あー、そんなことを考えている場合じゃない
今日の仕事がまっている。
仕事、仕事!
ご老人が僕の介護サービスを心待ちに
していてくれている。
今、はそれでいいじゃないか?
僕は目の前の者を守るので精一杯なのに
神様はなぜ、僕を選んだんだろう。
僕は、手際よく、今日も仕事を順々と
こなしていった。
「これで、世界を守っていることになるのかな?」
僕はふと自問自答していた。
昨日の夢のことを同僚に相談してみようか
とも考えたが。
もう、夢ではないのだ、現実なのだ。
だって、枕元には甲冑と剣と盾が
置いてあるのだから。
もう、どうやっても、逃げることができない
運命なんだ、神様のいたずらってやつかもしれない
いや、いたずらでこんなことを僕に
託すはずはないな、と思い直した。
この世界には俺の他にもあと96人同じ、思いの
やつがいるんだろうな。と思った
他のやつを探そう。。。
僕はそう決心した。。。
「そうさ、僕は世界を守らなければ」
大好きな仕事を辞めるのはとても
辛いが僕は仕事を辞める手続きを
して旅に出ることにした。
世界中の戦地や、危険な場所に出向いて
仲間を探そうと考えたのだ。
この世界には、救われない人々がまだ
たくさんいる。おじいちゃんやおばあちゃん
には申しわけないけど、僕の救いを求めている
人がたくさんいるんだ。だから少しの間だけ
お別れだね。
僕は旅立つ、明日へ向かって。

「世界平和!」

おじいちゃん、おばあちゃん、僕はまた
いつか戻ってくるから、世界を平和にしたら
また、車いすで一緒に散歩に出かけたりしよう。

僕は溢れ出る涙が止まらなくて
止まらなくて、どうしていいかわからなかった。

一歩を踏み出そう、そう最初のステップを踏むんだ。
明日へ羽ばたくために。



『Forever Love』

例え地球が粉々になろうとも
僕らは一つさ。
例え、逢えなくなる日が来ようとも
僕らは一つさ。
永遠に、永遠に、
愛という絆が僕らをつないでいる。
君の零した涙。
僕が全部、拭い去ってあげたい。
僕の零した涙
君の全部、写し出したい。

愛、友情、仕事
僕には、どれも選べないかもしれないけど。
いつか、全てを手にしたい。
ちょっとくらい欲張ってもいいですか?
神様?

愛のマジック、僕の手のひらから
放つ、秘密の花束。
君にずっと、見せたくて
手品の種
隠し持っていたんだ
この胸の中に

君は喜んでくれるかな?
優しい気持ちで僕を受け入れて
くれるかな?

二人でこの星の運命を変えようじゃないか
やがて、は消え行くこの星の運命を
愛のマジックでさ。

ホワイトボードいっぱいにマジックで
書いた、愛の詩
こすっても消えないよ。
もう、すっかり染み付いてしまっているからね。
僕がやったわけじゃないけど。
自然とこうなった。
これって、神様のいたずら?
それとも、神様からの贈り物かな?

神様を信じる?
僕はちょっと信じてるんだ。
君は笑うかもしれないけど。
でも、そんな無邪気な君がいとしい
いとしくて
いとしくて
いとしくて
いとしくて
言葉に出来ない。
でも、必死に言葉にして
詩に紡いで君へ送りたい。
あと、何行?
残ってる?
あと、何行?
伝えられる?

この太陽系の惑星の中で
ひときわ、蒼く美しく輝く
僕らの星。
そこから、僕の愛を説明しようか。
いや、まずはこの太陽系を含む
銀河系から説明しなくてはならない
だろうか?

僕の心には銀色に輝く翼がある。
その翼によって、何万光年離れた
銀河へも自由に飛んでいけるのさ
そこから、この僕らの星、地球を
眺めるといろいろなことが見える
ようになった。
近くにいては、気付けないことも
遠く離れると、気付くこともあるだろう?

この宇宙は無の力、真空のエネルギー
から、ビッグバンによって
形成され、現在の僕らの住む世界を
象るようになった。

真空とはなんだろう、空、そら、くう
禅の精神のようなものか
真の禅の魂が世界を形成しているのか
これは、僕の考えた理屈にすぎない。
神の力はもっと偉大なもので
僕なんかの想像にも及ばない手段で
この世界を形成されたのだろう。

たぶん、そうだ、それに間違いはない。
半信半疑?
僕は半分信じてるよ、神様をね。
もう片方は自分を信じてる。
君に出会う、遥か昔から
僕らは運命の糸で結ばれていて
太陽という巨大な、神の恵みに
照らされて、この銀河に生を受けたんだ
君も僕も。

僕の愛は太陽のようでありたい。
全てを優しく照らし
生命を育み、明日へつなげる。
君の未来すら照らし出す
そんなことすら、不可能じゃないかもね。



『Great Wall』

目の前に立ちはだかる壁
それは天をも貫きそうにも見えて
上ろうとするものを阻む
今の僕はただ、見上げているだけ
そう、僕は、そんな存在。

でも、いつかは、上らなければならない日がくるんだ
それが、今日なのか明日なのかはまだわからない。
僕は、壁に打ち付ける楔を一本ずつ探しては拾って
集めている。
そう、僕は、そんな存在。

でも、いつかは、その楔を全て打ち込んで
天を貫く壁に道を残す作業をしなければ
ならない。
後に続く人達のために。いや、なにより今の
自分から抜け出せずにいる自分自身のために。
そう、僕は、そんな存在。

運動は得意じゃないけれど
必死にバランスを取りながら
壁をつたうんだ。
落ちたら、命の保証はない。
僕は覚悟を決めて
壁に次なる楔を打ち込んだ。
そう、僕は、そんな存在。

天気がすぐれない日は
ゆっくりと、でも、着実に
休むことなく、絶え間なく
気を緩めることなく
上り続けるんだ。
そう、僕は、そんな存在。

この壁が何のために存在し
何のために、僕は上ろうと
しているのか。
僕はあえて理由は求めないことにしている。
目の前に壁がある
だから上る
それで、いいじゃなか。
短絡的、俺らしい。
そう、僕は、そんな存在。

難しく考えると、進めなくなりそうで
思考停止して、下を見ると
落ちるのが怖くなりそうで
あえて、それらの行動は慎んでいる。
そう、僕は、そんな存在。

よく、みると、僕の他にも
壁を登っている人がたくさんいることに
今ごろ気付いた。
僕より、遥かに高い位置へ到達している
ご老人。
元気だなぁ、とか関心しながら
僕も、ちょっと、負けず嫌いな性格が
顔をのぞかせて、少し、楔を打つ
動作が速くなった。
そう、僕は、そんな存在。

この壁の向こう側には
どんな世界が広がっているのだろう
それが、見たくて、それだけが唯一の目標で
楔を打つ自分がいることに気付いた
例え、たどりつけなくても、
僕が、残した楔が、僕の生きた証
その道を、次から来る人はたどればいい。
そう、僕は、そんな存在。

「高ければ、高い壁の方が上ったとき、気持ちいいもんな」
なんて歌っていた人がいたよね。

桜井和寿、そんな名前の人だったよね。
彼はこの壁のどのへんにいるのか探してみた。

あ、彼は、壁の頂上で上っている、人達にエールを
送っていた!

「すげぇ」、あの人、上りきってるよ。
僕は彼の誘うエールに導かれ
明日への楔をまた一本、また一本
うちつけては、それに足を掛け
今日、は何メートルくらい上っただろう?
まぁ、わからないけど、限界まで
上るだけだ。
彼のエールがある限り、上りつづけられそうな
気がしてきた。

「そう、僕は、そんな存在」



『人間交差点』

色んな人がいる。
黄色い人、黒い人
白い人、赤い人
白い人が一番偉いの?
そんなことはないよね
ミス・ユニバースは黄色い人だもの

すれ違う人々の多さに
とまどうけれど
僕は、この交差点を
ひょろひょろと
渡るよ。

ときに、すれ違う人に
肩がぶつかることも
あるだろう。
そんなときは、お互いが
「すみません」と謝罪
して全てが丸くおさまるんだ
あーなんて世界平和!

ここは人間交差点
色んな人が行き交うよ
母親にだっこされた赤ちゃん
小さい子供
日焼けした少年
学生かばんをもった女子高生
リクルートスーツをきた学生
作業着を着た若者
スーツ姿の中年男性
初老のご夫婦
杖をついたおばあちゃん
車いすに乗ったおじいちゃん
精神障害者の僕
健常者の人
白い人
赤い人
黒い人
黄色い人

それぞれの人が、すれ違う人に
無関心を装ったり
あるいは、何かしらの想いを
重ねたりして、通りすぎてゆく。
ときに、それはせつなさを
心に残すこともあるだろう。
ときに、それは心を暖めてくれる
こともあるだろう。

季節ごとに咲く
色とりどりの花のように
僕を楽しませてくれる
人間交差点。
たまに悲しいこともあるけれど。

ジョンとヨーコも人間交差点で
出会ったのさ。
それは不思議で素敵な運命の赤い意図
それぞれに、出会いと別れを繰り返しながら
二人は糸を手繰りよせ合った。
人間交差点は出会いの場でもある。
今日は、どんな人が通りすぎるのだろう
そう、思って胸を膨らます少女。
そう、思って胸を躍らせる少年。
そんな二人が交差点で肩がぶつかったり
して、新しい季節の始まりを
知らせる、花のように
恋が芽生えたりすることが
あってもいいんじゃないかい?

ある日
家も職もなく、何ヶ月も風呂に入って
ない人が交差点を渡っていた。
ある人は、無関心を装い
ある人は、汚いものでも眺めるように
道をあけ。
ある人は、おにぎりをその人にあげていた。
ある人は、その人の幸せを神に祈ったり。
ある人は、その人に励ましの言葉をかけて。
手を振って、通りすぎて行った。
色んな心の色の人がいる
僕はそんなことを思いながら
その風景を眺めていた。

心の色は誰が決めるのかな。
生まれつき変わらないのかな。
それとも、この人間交差点の信号の
ように、時間とともに変化して
いくのかな。
赤から青へ、青から黄色へ
君にも、人の心の色が見えるかい?
僕には、ぼんやりだけど、見えるんだよ
一番きれいな色ってなんだろうね?
そんな色を探しに
今日も僕はこの交差点を眺めている。
端から見たら僕は狂人のように
写っているのだろうか?
自分の色もわからないのに、人の色を
眺めて楽しんでる僕はやっぱり
ちょっと、人とは違うよね。
こんなこと、思う僕の色は多分
あんまり、きれいな色じゃない。
色んな色があるけど
異論はないだろう?

ぼくは狂人かもしれないけど
強靭な愛を求めてる。
人間交差点には、愛がある。
ここはまだ、平和なところだよ
銃声がなりやまない街だって
世界中のどこかにはあるんだもの
そんな街の交差点は
閑散としている。
飛び交う銃弾に恐怖をなし
人々は心にカギをかけ。
家から飛び出すことはない。

人間交差点は陽だまりのようだ
淡くこぼれる太陽の光を
手のひらに載せる神様の手の上のようだ
世界中の交差点がここの人間交差点
のようなら、僕の迷いや弱さなど
簡単に吹き飛ばせそうなのに。

人は愛を求めるから、迷い
苦しみ、ときにせつない思いも
するだろう。だが
愛を求めないことに、価値が
あるのか?
人は愛し、愛され
行き交う人々の群れの中で
もまれながら、成長して行くから
美しいのだと、僕はちょっぴり思うよ?

昨日は、うまくしゃべれなかった
友人とも、明日は優しい気持ちで
いっぱいお話できればいいのに
そんなことを考えていた。

元気いっぱいの僕の顔を見て「今日は元気ないね」
っていわれた。
やっぱり、僕は自分の色は見えないようだ。
ジョンの生まれ変わりの君が言うのだから
間違いないよね。
ヨーコはおうちで休んでる。

君ら二人がそろってると、僕はとっても
安心するんだ。
今日も人間交差点を二人手を繋ぎながら
渡っていくのだろう。そして僕は
そんな君らの長さの違う影を見て
太陽の眩しさに心から感謝するんだ。

今日も、人間交差点は太陽に照らされている。

白い人
黒い人
赤い人
黄色い人
そして、僕に優しく声をかけてくれる、虹色のあなた



『君と僕』

初めて君と出会ったとき
僕は、運命を感じたんだ
僕の部屋の時計は3時25分を指したまま
学生時代から止まっていた。
就職して、君と出会って
ずっと、一緒にいたいと思った。
君の誕生日は3月25日だった。

これは運命なのかな?
君と出会うずっと前から
僕の部屋の時計は君の誕生日を指して
止まっていた。

君の妹の誕生日と僕の誕生日は同じ日だった
これにも何か意味があるのかもしれない

君と遠くまでドライブした夜
君はこう言ったんだ。
「今日は今日しかない」
僕は思った、この人はなんて素敵な心を持った
女性なんだろう、と。

彼女はいつも、精一杯生きている
そんな彼女から出てきたその言葉の持つ
力は僕を虜にするには十分すぎた。

まだ、桜が咲いていない、桜並木の通りを
二人で通ったっけ。
いつか、満開の桜並木の通りを
君と手をつないで歩きたいな。

峠から夜景を見下ろしながら
君と初めてキスをした。
君は笑ってた。
僕はといえば、ちょっと強引だったかなと
心の中で少し反省してたっけ。

男と女の間にはセックスより価値のあるものが
確実に存在している。
僕は、君を性欲や愛欲を超えた次元で
愛していると最近は特に強く思う。

君の愛の深さは、僕には測り知れない。
7年付き合ってもだ。
君は僕より12年長く生きている。
君の全てを知るには、12年以上の
歳月が必要ということかな。

君と僕はAB型
お互いマイペースだけど、一緒にいると
すごく、居心地がいいんだ。
抱きしめると君の甘酸っぱい香りが僕をつつむ
君のにおい、好き。フェロモン?

情熱と冷めた感情を併せ持つAB型の女
そこが君の一番の魅力かな。
ちょっとだけ悪女っぽい君が大好き。

吉川晃司のファンの君。
一緒にライブにいったり、講演会に
いったりしたっけ。
中島みゆきのファンの君
一緒にコンサートにいったっけ。

「まわる、まわるよ、時代はまわる
 出会いと、別れを繰り返し。
 今日は倒れた、恋人たちも
 生まれ変わって、巡り逢うよ」

たしか、「時代」は歌わなかったけど
いいコンサートだったよね。
君は中島みゆきのことを中島様と呼んでたのが
ちょっと面白かった。

僕らは「時代」の歌のように
生まれ変わってもまた、何処かで
巡り逢えるかな。

逢いたいな。

君の部屋には「りらっくま」というキャラクターの
仲間の「きいろいとり」のぬいぐるみが
山のように積んである。
それは、お店で買ったり、ゲームセンターの
UFOキャッチャーで僕が取ったものだったりして
とにかく、いっぱい集めた。
「きいろいとり」のくちばしが、僕の唇に似ているから
と熱心に、「きいろいとり」のぬいぐるみを
集めてくれていたっけ。

集め始めた当時は、「りらっくま」の
知名度は低かったが、今となっては。
ゲームセンターに行けば、必ずといっていいほど
「りらっくま」のぬいぐるみがおいてあるほど
人気者になった。
TOYOTAの車のCMにも登場するほどの
大出世を果たした。

君といると、僕は飾らない自分でいられる。
AB型の僕にとって、それがどれほど価値のある
ことかというのを説明するのは難しいが
とにかく、すごいことなのだよ。

僕が僕らしく、君が君らしく
いられる関係であれたなら、どれほど幸せだろう。

真夏の夜空に輝く、打ち上げ花火の
ように激しく燃えて、輝き散っていく
情熱的な恋?
それとも
真夏の夜空の星々のように
しずかに二人を包みこみ
祝福するよな穏やかな恋?

二人を繋ぐ夜空の輝きが
真夏の夜の夢のようにはかなく
消えてなくならないように
僕は君の名をそっとつぶやいた。
君と僕の未来が途切れないように。
そっと。
祈るよに。



『Heavy Gauge』

さて、この世の中に溢れている意味のない言葉達から
どうやって、意味を見つけて行こうか?
僕はそんなことを考えている。

ある日、僕が通う障害者施設に2名の教育実習生が
やって来た。
一人の青年は、知的障害児の先生になりたいと。
熱く夢を語ってくれた。
もう一人の青年は勉強は大変できるらしく
将来は鉄道関係の仕事がしたいと語ってくれた。
鉄道マニアを自称していた。
僕の夢はというと、ホームヘルパーになることだった。
先日、一社受けたのだが、不採用となった。
病気を抱えての就職活動なので、なかなかうまく
いかないだろうと思った。

蝉が鳴く季節というが、近年はぜんぜん
蝉の声など聞こえてこなくなっていた。
8月6日の広島平和記念日が近づいてきている。
原子爆弾「リトルボーイ」が広島に投下された日だ。
なにが「リトルボーイ」だ、ふざけた名前をつけやがって
と、憎しみがこみあげてきた。

あー、この湧き上がる憎しみこそ、呪うべき感情なのだな
復讐は何も生み出しはしない。
先ほどの学生の話に戻るが、誰もが何かを夢見て生きている。
今の僕の夢は、ホームヘルパーになることの他にもう一つあって
読んだ人が感動して涙を流してくれるような
美しい愛の詩を、イマジンを超えるような愛と平和の詩を
書くこと。その詩がユリイカに掲載され多くの人を感動させる
ことだ。

最近、世界は少しずつだが、変わり始めている。
実感はあまりないが、なぜだか、そう思うんだ。
オバマ大統領の力か。それとも、どこかの誰かの
祈りが、天に届いているせいか。
選挙が近いせいか、何故かはわからないが時代は変化を
求めている。
僕のホームページの一番先頭に書き記してある詩は
エリック・クラプトンの「Change The World」だ
世界を変えて、と願うラブソングだ。
なぜか、この詩が先頭にある。一番最初に書き込んだからだ
この詩が先頭になったのは運命か、偶然かはわからない。

先ほどの学生の夢がかなうような世界を創っていかなくてはな
と僕は純粋に思う。
若者が夢も希望も持てない世界など、何の価値があるだろうか
僕は、夢見る若者が大好きだ。
僕らは重責を担う未来の番人。どれほど重い苦しみがあろうとも
守っていかなくてはならないのだ。

最近、友人と無料のナイト・コンサートに行った。
「アンサンブル・ボヌール」という女性四人組の
弦楽四重奏の演奏家だ。
ボヌールとはフランス語で幸せという意味で
自分達ではなく、演奏を聴いてくれる人が
幸せになって欲しくて、「アンサンブル・ボヌール」
と名づけたそうだ。ジャズピアニストの山下洋介とも
共演したことがあるそうだ。
彼女らの演奏はすばらしかった。
いよいよ最後の曲となって、最後に演奏された曲は
エリック・クラプトンの「Change The World」だった。
僕は少しだけ、涙がこぼれそうになったがこらえた。
本当に素晴らしい演奏だった。友人も喜んでいた。
会場の拍手はなりやまず、アンコールでもう一曲
演奏してくれた。

さて、「アンサンブル・ボヌール」の4人も
時代が今、変化を求めているというのを
肌で感じて、クラプトンの「Change The World」を
選曲したのだろうか。
それは、結局わからないが、何か運命のようなものを
感じたよ。

この世界には目に見えないGaugeのようなもの
があって、それが重くなりすぎると
溢れ出す涙のように。器からこぼれて、
世界は変化するように出来ているのだろうか
歴史がそれを物語る。歴史は、争いによって
変化を繰り返し、現在の姿を形成しているが
これからの世界は争いは求められない。
オバマ大統領が、「Change!」と心の叫びで
大衆の心を惹きつけた。
そして、いつか、それが本当に実現されて
その時に、彼は力強くこう言うだろう
「Yes,We Can!」
真の世界平和は、すぐそこまで来ているのだ。
ジョンレノンが願った世界とは形が違うもの
かもしれないが。
これが、僕達の作った平和な世界だと
胸を張って、ジョンに見せられるような
世界にしようじゃないか。

まずは、先ほどの学生の将来が気になるね。
みんなの夢がかなう世界でありますように。
「Yes,We Can!」



『真紅の月』

いくつもの思い出が語りかけてくれる
いつも一緒の写真たち
背景は違うけど、いつも君は僕の
左にいて、そんな思い出達が
胸の中から溢れ出して
一粒の雫となって
こぼれ落ちるんだ
こらえられない痛みすら
ともないながら。

月が真紅に染まる
まるで、僕の悲しみを
写し出すように。

「どうして人を殺してはいけないの?」
という無垢な子供の問いかけに
対して、答えに窮するような大人には
なりたくない。ガキのころから
そんなことばかり
考えていた。

だから僕の心は人間の迷いや
弱さの中から必死に愛を
見つけることに
精一杯でいつからか
壊れてしまったんだ。

おまえに真の愛を
語る資格などないと
罵声を浴びせられ
僕は胸を締め付けられる
ように苦しいけど
いつでも探しているんだ
人の心の中にたたずんでいる
「愛」という救いを

真紅に染まった月が笑っている
迷い、悩む僕を見て
笑っている。
真の愛など求めるから
苦しむのだと。
では、何もしなければ
苦しみはどこからも生まれる
ことはないのか?
黙って椅子に座っていれば
銃弾など、どこからも飛んで
こないという現実を
しっかり見つめて生きて行け
とでもいうのか?
誰か、僕に沈黙の椅子を下さい。

愛を求めることをやめるのは
死ぬのと同じことです。
僕は決して、あきらめたくは
ないのです。
沈黙の椅子に座するのは
まだ、先の話です。
人間だもの、心のままに
生きたっていいじゃないか。

真冬の太陽に照らし出された
真紅の月が泣いている。

あー、そうか、君もやっぱり
僕と同じ気持ちで夜空に
浮かんでいたんだね。
泣いたり、笑ったり
不安定な気持ちだけど
でも、それこそが
愛の証、僕は今、真紅の月を
夜空に眺めながら
明日に輝きを求めている。

いつまでも輝ける未来を
子供たちに紡いで行ける
人間でありたいと
世界でありたいと
願っている。

真紅の月よ。
君は今の僕を見て、やっぱり笑うのかい?



『HERO』

子供達の未来を奪う悪しき牙
夢を忘れた大人達
時代がHEROを必要としている
今こそ、この世界を光へと導く
HEROを

大丈夫だよ僕達がついてるさ
真紅の月に呼ばれ、心には
銀色に輝く翼をたたえた
僕達、銀翼の騎士団が。

例えば君の未来を奪おうと
する者があらわれたなら
僕達はわが身を盾として
君を守るよ。

約束だからね。



『百合とユリイカ』

花言葉は飾らぬ愛、純潔
あー、なんと尊いことか。
去年の母の日に送った
百合が今年もまた、花を
つけ、私達に希望の
香りをふりまいている
のだよ。

母は喜んでいる。
僕はといえば、なぜか
ユリイカのことを思い出して
いる。
何日か前の晩御飯のおかずの
イカと百合。
僕の頭の中で統合されて
ユリイカとなって
しまった!

なんということか
この尊い花を目の前に
晩御飯のことを
思い出す自分にちょっと
自己嫌悪している。

しかし、百合の花というのは
美しいものだよ。
ユリイカに載ってる詩より
も美しいかもね。
そんなこと、書いたら
ユリイカの編集者に
怒られそうだけど。
実際に、そう思うのだから
せめて、そう思わせておいて
ほしい。

薄紅色の花びら
凛としたおしべ
花の色に導かれ
蝶もやってくる
花言葉がまた美しい
「飾らぬ愛」
いいね。

僕の詩は愛を
誇張しすぎて
醜いと思うことが
ある。
誇張しすぎの
胡蝶蘭みたいな。

胡蝶蘭が悪いわけじゃ
ないんだよ。
ただ、ちょっと、韻を
ふんでみたかっただけ。
胡蝶蘭も美しい花で
あることに違いはない。

一昨年の母の日には
胡蝶蘭を送ったのだから。

胡蝶蘭は枯れてしまった、それが残念だ。
あの花ももう一度見たい花ではある。
僕はなんで、こんなに花が好きに
なったんだろう。
二十九歳、だぜ?
まだまだ、若いつもりでもあるが
なんか、気持ちはどっかに
落ち着いてしまっているのかな。
とにかく、庭に咲き誇る
花々の美しさと言ったら
この上ない癒し効果を
もたらしてくれるのだよ。

人生、思うがままに
花のように咲き誇って
みたいものだ。



『先生』

先生と呼ばれる人は世の中には
たくさんいるだろう。
学校の先生、病院の先生など。

子供の未来を担う、小学校の先生の
責任の重さは計り知れない。
6年もの間、一人の人間の人生を
預かるのだから。

僕が小学生だったとき真理子先生
という先生が担任だった。

算数の問題をインド式のような
奇妙な解釈で解いて偶然に答えが
当たったという現象が起きた。
その解き方では、普通は正解には
辿りつけないものなのだが
僕は偶然に正解してしまった
そんな僕の解答にもマルをくれた
真理子先生。

彼女は僕に人生の答えは一つだけど
自分の思うがままに生きて行っても
いいんだよ、と算数を通じて
教えてくれたのかもしれない。

僕は今、人波にたたずみゆっくりと
一歩を踏み出し、人の流れに合流
しようとしている。
たどり着く場所がどんな場所で
あろうとも、真理子先生は
僕を、僕の考えを受け入れて
くれるだろう。これも一つの愛の
かたち。真理を説く子と書いて
真理子という、素敵な先生との
出会いが、僕という人間を
人生を形作っている。



『キラメキ』

精神保健福祉士を目指している夢と希望に輝く君
キラキラ輝いている君が永遠にキラメキ続けられるように
僕は遠くから応援しているよ。

いつか君の考えや想いが、精神障害者を社会復帰への
道へと導く日がくるといいね。

今はまだ、蕾の君だけれど、君の内に秘めた輝きは
隠し切れない予感を放っているよ。

君という存在が、あらゆるものの秘めた可能性を
僕の中で詩っている。

たとえ、どんなに小さな蕾であろうとも
大切に育てていこう。

そんな風に思った、夏の1ページ。

そうそう、今日は蝉がいっぱい鳴いていたっけ。
明日も晴れるさ。

君がキラメキ続けるように、太陽もね。



『月光』

夜の帰り道、僕に凛とした姿を見せる月。
人は人生の岐路に立たされたとき
月の光に答えを求めたりするのだろうか
僕はただ、月が放つ淡い明かりに
照らされて、ぼんやりとそんなことを
思っていた。

全てがうまくいく人生などあるわけがない
僕は今、そんな想いを胸に抱えて
生きている。
足し算すら、間違える
小銭すら数え間違える
売上額が現金と合わない

何年かぶりに体験する感覚だった。
あの時の研ぎ澄まされた僕の感覚の一部が
蘇ったかのような、錯覚すらした。
僕の病が、あの研ぎ澄まされた感覚へ
たどりつこうとする僕の足を引っ張って
離さない。

忘れるんだ、もう、終わった自分なんだ
新しい自分と向き合って生きていこう
そう思ってどこかで自分を慰めていた。

ほら、

今夜も、薬を飲み忘れそうになってる。



『刀身』

刀身のように、研ぎ澄まされた感覚。
戻って来い、僕の左脳へ。
等身大の自分、忘れそうな自分自身の輝き
戻って来い、僕の右脳へ

今こそ社会の歯車の一部として
回り出すんだ。
動け、僕の足。
なにもかもが、思い通りに紡ぎ出せた
あの時の自分に立ち戻る時だ
立ち上がれ、僕の心。

金に執着してるわけじゃない。
働くことの尊さを誰よりも知ってる
僕がどこかにいてもいいじゃないか。
傲慢かもしれないけどね。

今日の僕の切れ味はいかがなものか
理想主義の自分の現実との壁が辛い
迷える者には救いの手を差し伸べるのでは
なかったのか?

救われる者の弱さに理由など求めて
いいのか?
どんな理由であっても、等しく救ってやる
のが俺じゃなかったのか?

俺はあの日から、少し変わってしまった。
金がほしいわけじゃない。
けれど、金に執着してくるやつを
信用できなくなってしまった。

立ち戻れるか?あの日の前に
どこまで優しく生きれるか、賭けてみないか?
今日も抜き身の刀身がギラギラと輝いている。
様々な角度から、試すように心を写すように
輝いている。

ふれてはいけない刀身のような僕
でも誰も傷つけることはない
そんな僕が昔の僕だったような
気がする。

僕は、生まれ変わったら、天下無双の者の
手に収まる剣になりたい。
最強がゆえに、誰をも、傷つけることのない
最強、無我の剣に。

今、心配なのは、あの猫が食うもんに困ってないか
ってことだ。



『潮騒』

遠い夏の記憶にしか存在していなかった潮騒
今一度、真夏の輝きが僕の世界を照らす。

おだやかに、挨拶を交わすのみで
彼の勝利の女神が笑顔で記念日を
心待ちにしている。そんな
素敵な一日だった。

初老の婦人と昼食を共にする
それぞれの悩みを打ち明けあった。
僕と同じく社会復帰学級に通っている人であった
せいか、ひどく親近感が沸いた。

焼けた砂浜に自分だけの城を築く喜び
遠い昔に僕が必死にあがいて築いた喜びを
思い出した。
人型に作り上げた砂山に君に忍び寄る
影が見えた、僕はそれが気がかりだが
そこには砂箱療法ではない、輝ける世界が
広がっていて。
足の裏を焦がす熱が何よりの証拠だった。

寄せては返す波に戯れてみる。
水着の女に興味をそそられる男性。
僕は砂で作った女体の方がやはり
気がかりだった。

僕は女体の砂山に乳首に見立てて
ペットボトルのキャップをつけてみた。
ケースワーカーの女性も笑っていた。
君に忍び寄る影が心配で最後にはそれを
取り除いてみた。

潮騒が僕たちを躍らせる。
何を切ることもできない太刀で
スイカを切る真似事をしてみる
その刀で僕を切るなら、面白い。
そんなことを思っていた
決して、何者を切っても傷つけない太刀
とはこれのことかと、一人で納得したりしていた

素敵なワンピースを見つけて、SALEになるのを
心待ちにしている友人が、何か僕の失われた
過去に語りかけてくれているような気がした。

神を信じるかと問い掛ける白人男性に
イマジンを知っているか?
と問い掛けてみた。
僕は神様を信じていないわけじゃないけど
イマジンを超える詩を作ろうとしている私が
神に祈りを捧げていいものかと
はばかられた。
真夏の潮騒が、神の使いを私の元へ
遣わしてくれたのだろう、きっと。

みなが、平等に働き、僕は少し、出遅れていた
それが心残りな一日だった。

僕は僕を信じ進んでいきたいんだ
いいだろう? Mr.Myself

今日も、教育実習生が来ていた。
「なつみ」夏の海に似合う名だ
彼女も未だ開かぬ蕾のままだが
いつか、美しく花開く日がくるのだろう

濃密な一日だった、政治、宗教、友情、恋愛
本当に価値があるものってなんだろう。
人は全てを抱えて生きていくものだよね
乾いた砂漠のような僕の元に、
恋愛の恵み雨を優しく降らせて下さい。

イマジンを超える詩を書くのに
足りないものはなんだろう。
僕には出来ないことがたくさんある。
金も地位も名誉もない僕が
人を動かすことができるのか?

イマジンは全てを内包している。
神、世界、政治、宗教、現実、理想、愛、友情

イマジンをリピート再生しながら
眠りにつく夜もあった。
睡眠学習にでもならないものかと。

僕の理想を詠ったところで
誰が、心を動かしてくれるだろうか?
今はまだ、僕も蕾のままということか

一度しかない人生だ、美しく咲き誇って
みたいものだ。

誰もに愛される詩を残して。



『Neo Imagine 〜祈り〜』

僕は、誰に指図されるわけではなく
誰に勧められるわけではなく
僕は自ら祈る。
この世界に潜む悲しみに
あと何回出くわすだろうか
若き兵士が戦場に散っていく。
祖国の母を想い、涙を流して
死んでしまうんだよ。


「死んでしまうんだよ。」


白人男性が僕を教会に誘うが
僕はそれを拒んだ。
彼がくれた紙には
人が死んだらどうなるかを
キリストを通じて伝えたい
と、書いてあった。
天国を信じて生きることは美しいけど
死後の世界に縛られて今を生きている
なら、人生は奴隷の生活と変わらない
ではないか。
生きるなら、自由を掴み取れ。
アダムとイブのように
自ら掴み取るんだ。たとえ苦しみを
伴ってもだ。

僕らは全ての人間に原罪を背負わせた
アダムとイブを憎むのか?
そうじゃないだろう
禁断の果実を手にし知性を自ら手にした
彼らを誰が責めることができるだろうか
彼らは無垢を捨てたわけではないが
心のままに生きるということを
示した、もっとも人間らしい、人間
ではなかろうか。

人間は人生は無限の可能性を秘めているんだよ。
いつか、僕の書く詩が
世界を変えるかもしれない。
いつか、君の奏でる音楽で
世界を変えられるかもしれない。
いつか、君の描く絵が
世界を変えられるかもしれない。
僕らのもつ可能性が世界を少しずつ
変えていっているんだよ。
黒人が合衆国大統領となった。
黄色人種がミスユニバースになった。
人種差別の壁を取り払い
全ての色の人間が手をつなぎ
はじめた。
全ての人が手を繋ぎ合わせ一つの「輪」となれば
醜い争いなど起きないだろう。
だから僕は祈るんだ。

神は生命だよ。全ての生命はみなそれぞれに
光を抱いて生まれて来たんだ。
ならば、この蒼き美しい光の星に対して祈ろう
僕の心は自然と、そう傾いた。

海と空はなぜ、美しい蒼なのだろう。
生命の源の海。生命を潤す空
僕の心も穏やかな蒼でありたい。
蒼く美しい詩を
人の心へ届けたい
愛をもたぬ人などいないのだから

でも、罪人を憎まないことができるだろうか?
僕らは愛も持っているけれど、憎しみも
あわせ持っている悲しい生き物だ。
憎しみを持たない草花のように、生きれるのなら
どれほど、美しいだろうか。
花の心は美しい。だから花の色は美しく
私達人間のよどんだ心を溶かしてくれるんだ。

僕らの心は時に血のように、真っ赤に染まることも
あるだろう。男ならそういう生き方も否定はしない。
いや、僕はむしろ、真紅に染まって
今まで生きてきたのかもしれない。
今の僕は何色か?、不思議だ、自分の色が
見えない。

決して、折れない鋼の心が欲しい
愛や憎しみを超越した宇宙のような心が欲しい。
自らの力でそれをつかみ取りたい。
アダムとイブが知恵の実をつかみ取ったように。

僕には愛する女性がこの世界にたった一人いる。
その女性だけが、僕の心を裸にしてくれる。

僕に愛をくれた唯一の女性だ

壊れた僕の心を積み木を積むように
ひとつずつ、優しく、優しく
積み上げてくれた心優しき、真の愛を持った女性だ

この世界には男女の愛のように無垢なものが
あるだろうか?

僕がアダムなら君はイブ、二人で禁断の果実を
口にしよう。
そして、世界を愛で染めるんだ。
ジョンレノンとオノヨーコが示したように。

僕らには残された時間があるから。
大切にしなきゃ。

花のように、寄り添うように
美しく、ただ、美しい心であれたなら。



『数列』

1番、2番、3番、4番、5番・・・。
物事には順番があって、
人の愛にも順番が無意識の内に
あって・・・。
「数」という概念を発見した奴が憎い
この世界に「数」という概念がなければ
お金も必要なくて、つまらない奪い合いなどなくて
目の前には今夜の晩御飯だけが、あるような
そんな世界になるんじゃないかな。

ふと、そんなことを空想していた。
恋人に甥っ子と僕が川に溺れたら
どちらを助けるか聞いてみた。
恋人は迷わず、甥っ子を助けると
答えた。
やっぱり、愛にも順序は存在するのだ。
でも、甥っ子を助けると答えた
あなたは、多分、正しい。

順序にも正しさや間違いがあったりして
さらに、状況を悪化させる。
誰もが1番を目指す社会ほど恐ろしいもの
はないと思う。

この世界は、そんな競争社会から離れた
暮らしをしている人に実のところ
支えられているのではないか?

誰もが羊のように穏やかに生きて
いける世界を築けないものか。

僕がこの資本主義社会の中で
どれだけ、ずれたことを考えて
いるかということは十分に理解している
僕の中にも、色んなものに順番があって
1番、2番、3番、4番、5番・・・
と無意識に思っていることがあるだろう。
自分が憎い。
誰もがナンバー1よりオンリー1という
気持ちで生きて行ける世界なら
どれほど、穏やかな、気持ちで生きて
いけるだろうか。

誰もが「世界に一つだけの花」



『雪原』

長い旅路だ、このどこまでも続く雪原を
ただ、ただ、歩むだけの旅路。

遠い昔に見た同じ景色。今一度足を踏み出して
みようか。
子犬が死んでしまった。悲しみに涙する少女
幼いころの僕は何もできずに一緒に泣くだけだった。

医師となった今の僕なら、あの子犬を救えたかも
しれない。
「グリーンマイル」って映画知ってる?
触れるだけで、その人の病気や怪我を治して
しまう大男の話。

僕はグリーンマイルの映画のように奇跡を
世界中に降らせたかったんだ。
そして、医師となって、旅をしている。
世界中の病に苦しむ人を救うために。

あの子犬が死んだ日にもどれるなら。
僕はHEROのようにあの子犬を救って
少女の涙を笑顔に変えることができたのに。
時は残酷だ。

あの時の弱い自分はもうどこにもいない
今はこの両足と、両手で世界を救う
真のHEROだ。時は残酷で優しい。

僕の目の前を通りすぎる、幼い日の自分
記憶がフラッシュバックして
現在の僕とオーバーラップしてゆく。
不思議な感覚だ、丘の上には
幼馴染のあの子がいて、幼い日の自分が
駆け寄っていく。

時間よもっと戻れ。あの子が抱いている
子犬の命が奪われる前の時間に。

雪原に突風が吹きつけた。
一瞬にして、視界が遮られる。

残酷に時間が過ぎていく
子犬は幼かった頃の僕の手によって
雪の中に埋められていく。

残酷な白日夢に足がすくみそうになった。
雪原が見せる悪夢。
でも、あの日の自分があったから
今の自分があるのだ。

さぁ、進もう、まだ私を必要としてくれる人が
どこかにいるかもしれないのだから。



『数列』

1番、2番、3番、4番、5番・・・。
物事には順番があって、
人の愛にも順番が無意識の内に
あって・・・。
「数」という概念を発見した奴が憎い
この世界に「数」という概念がなければ
お金も必要なくて、つまらない奪い合いなどなくて
目の前には今夜の晩御飯だけが、あるような
そんな世界になるんじゃないかな。

ふと、そんなことを空想していた。
恋人に甥っ子と僕が川に溺れたら
どちらを助けるか聞いてみた。
恋人は迷わず、甥っ子を助けると
答えた。
やっぱり、愛にも順序は存在するのだ。
でも、甥っ子を助けると答えた
あなたは、多分、正しい。

順序にも正しさや間違いがあったりして
さらに、状況を悪化させる。
誰もが1番を目指す社会ほど恐ろしいもの
はないと思う。

この世界は、そんな競争社会から離れた
暮らしをしている人に実のところ
支えられているのではないか?

誰もが羊のように穏やかに生きて
いける世界を築けないものか。

僕がこの資本主義社会の中で
どれだけ、ずれたことを考えて
いるかということは十分に理解している
僕の中にも、色んなものに順番があって
1番、2番、3番、4番、5番・・・
と無意識に思っていることがあるだろう。
自分が憎い。
誰もがナンバー1よりオンリー1という
気持ちで生きて行ける世界なら
どれほど、穏やかな、気持ちで生きて
いけるだろうか。

この世界には108の煩悩があるという
数という概念すら存在しなければ
この「108」すら、無へと帰す
ことができるのではないかと想像して
いるんだ。

煩悩なき、真の世界平和を求めた
新しいイマジンを今僕は世界へ放つ。

受け取ってくれるかな。



『HOME』

今日は支援センターに幸せ家族がやってきた。

啄一君

石川啄木のように自由な心で生きよ
そんな、父の願いをその名から感じたよ。
将来は歌人かな?

お姉ちゃんのいおりちゃんは
横でおじさん達がやっている
マージャンに興味があるみたい。

じゃらじゃら、かちゃかちゃ
なにをしているのかな?

お母さんもマージャンはよく
解らないようで戸惑っていたけど

いおりちゃんはどういう字を書く
のかは聞かなかった。

だから由来もわからない。

人生いろいろだよね。

一人の女を一生愛し続ける男や

結婚や離婚を繰り返す男や

別に離婚する人を貶めてるつもりは
ないけれど。

無垢な子供の瞳に射抜かれて
僕の心臓は石になる。

なにも語らないけど、君は僕の全てを
見抜いているんだよね。

ちょっと、こわいけど、近づいて
そっと、手を握ってみた。
大丈夫、泣き出すかと思ったけど
泣かなかった。

僕の心の奥底に潜む魔物の存在を受け入れて
くれたのかな。

啄一君の目もとに
目やにがついていたので取ろうとしたが
なかなか取れない。

お母さんが気付いて、パパっと取ってしまった。
やはり、母にはとうていかなわない。

お母さんは絶世の美女だ。
例えていうなら、ミス・ユニバースのような
エキゾチックでミステリアス。

ご主人は奥さんのことを
『深海に潜む真珠貝のような女性』と言っていた。

子供って不思議だ。
だって、僕らのこと、見ただけで全部
わかってしまうんだもの。

言葉もしゃべれないのに。

君達の言葉にできない言葉を
僕は今必死で言葉にしようと詩を書き綴って
いるわけなんだけど。
到底、君らの心の世界には触れることすら
できていないんだろうな。

僕もいつか自分の子供をもてば
わかる日が来るのかもしれない。

その時の僕の書く詩はたぶん今の何倍も
美しいものだろう。

人生とは長い旅のようだ。



『Edge of Soul』

切り合う前から既に勝敗は決している。
先に刀を抜いた奴が死ぬ。
そういう世界なのだ。

極限まで、究極まで、研鑚された精神が
私の全身の神経を大地と一体と化し
その場から、動かずとも切り込んで来た
相手を大河のように飲み込む。
後、一瞬の衝突の内に相手を絶命に至らしめる。

一歩でも後ずさる者に勝利はない。
天地を味方とし、大地に根が生えたように
微動だにしない、達人が勝利するのだ。
先に動いたら負けだ、達人同士の勝負とも
なれば、にらみ合いは長く続く。
永遠ににらみ合うのかと思うくらいにだ。

しかし、その境地まで達した達人は剣を抜かない。
だから、にらみ合うことすらないのだ。
その境地に達するまで、どのくらいの
人間を切るのだろうか、ある時から数えるのは
やめてしまった。意味がないことに
気付いたからだ。

殺し合いに意味がないことに気付いたものこそが
最強への道を渡ることが許される。
不思議だろう?
殺さないのに最強なのだから。

この侍の精神こそが、宗教観をともなった世界平和
に通ずるものがあると私は感じる。
侍だって、人間だ、神に祈ることだってあるのだよ。
今まで、切り殺して来た者達への弔い
親への感謝、さらなる悟りへの道を求めての祈り。

剣を極めても、道は終わらない。
今度は一人の人間としての道が待っているのだ。
剣で語るのではない、心で語り、相手を包み込むのだ
決して簡単なことではない。
坊主と侍が対峙したなら、おそらく侍に勝ち目はないだろう。

人の心という壮大な世界に触れたとき
その情愛や欲望や憎しみや悲しみや喜び
全ての感情を目の前にしたとき
地平線の先を見て自分という人間のちっぽけさに
気付く。

泣いているのか。

気が付くと、涙が頬を伝っていた。
坊主を切ることなどできないと悟ったとき
そいつは、また、一つ強くなった。
情愛という真の剣を心に握り締めて。
ただ、今は、心のままに、涙を流すだけの
弱い男です。

それは、弱さじゃないのだよ。
「優しさ」というものなんだよ。

故郷の母を思い出した。

世界が優しさで包まれたなら
剣など必要ない。



『傷ついたマリア像』

我らの愛の陽光、聖母マリア像に傷がついてしまった。
その傷は、いつ誰がどのような手段によって
つけたのかは、誰にもわからなかった。

そんなことより、目の前のマリアの傷が痛々しく
憂いの闇を私達へと放っているのが気がかりで
石造の修復職人達は、闇宵の中、必死で
修復作業をするのだった。

職人達もまた、マリアを愛していた。
修復以前の仕上がりにしよう。
職人達の心には誰が言い出すわけでも
なく、そんな想いが共有されていた。

今宵も修復作業は続く、左頬、鼻、唇、額
修復は手馴れた手つきで、尚且つ慎重に
行われた。

そして、ある朝、修復作業は完了を迎えた
職人達の中にはあまりの出来の素晴らしさに
泣き崩れるものもいた。

以前よりも、美しい輝きを放つマリア像に
誰もが涙した。誰かが、気付いた。
マリア像が涙を流していることに。
職人達が生んだ奇跡だと皆が喜んだ。

僕らのマリアはこれからも永遠に
輝き続けるのだ。永遠に、永遠に・・・。



『ありがとう』

「ありがとう」というなにげない言葉
この言葉をもらうために、あげるために
人は生きている。

生きる意味に迷うときは
この言葉を思い出そう。
あなたには感謝すべき人がかならず
いるはずだから。

人を信じることを大切に思う。
そうすると、おのずと感謝の念が生まれる

人を信じるということは簡単なようでむずかしい。
むずかしいようで、容易いことなのかも。

それでも人は何かを信じ、それにつき動かされ
生きている。
人を信じれる自分があることに
感謝しなくては
人を信じれる他者があることに
感謝しなくては

そう、だからこの言葉
今、贈るよ

「ありがとう」

この言葉、今、君にあげたから
だから明日も生きてね。

「約束」だよ。



『精一杯に生きるということ』

私の通所している精神障害者施設で
ビジネスマナー講座を受けてきた。
その講座で教師になるために、工員として
働き、工場の機械にわざと指をはさみ
指を3本失って、手にした金で
大学に通い、教師になったという人物
の話が出た。

その人物は教師になることができたが
実際、その夢を目の前にしたとき
それが、陽炎のように消えてしまい
そうになった。理想と現実というやつだ

彼はそこで考えた、自分が何のために
生き、何のために働くかを。
「ただ、自分の目の前の人を喜ばそう
 それで、いいじゃないか」
彼は、そう考えながら、生きることに
したそうだ。

彼は生涯、教師という職業をまっとうし
彼の葬儀には大勢の式場に入りきれない
ほどの人が参列したそうだ。

さて、僕には指を3本どころか、爪一枚
はがす、度胸すらない。
では、私は手を抜いて生きているのか?
と問われれば、決して、楽をして生きている
と認めたくはない。
今の僕はいつ死んでも恥ずかしくない
生き方をしていると胸を張って言える。

これまでの私の生き方は決して美談として
語れるようなものではないが、今は
やれることをやって生きている。

僕は頭が悪い。後先のことを考えず
突進することしかしらない。
だから、今まで失敗ばかりしてきた。
あげくのはてに、精神病まで患った。
自業自得と言っていいだろう。

ビルが立ち並ぶオフィス街を歩く
スーツ達は皆、精一杯生きているのだろうか?
僕はスーツを着る仕事から遠ざかって
数年経つ。
スーツを着て働いていたときの
ことを思い出すと泣きそうになる。
あのときは、ケツが青いなりに、やれるだけの
ことはやってきたつもりだった。
誰が、ほめてくれるわけでもないが
人から頼まれた仕事は全部やってきた
つもりだ。
そして、精神病になった。

知り合いの女性で睡眠時間3時間で
月収40万で働いていたという人がいる。
当然、体を壊し、僕と同じ病気になって
現在に至る。
精一杯に生きるとはどういうことだろう?
指を失ったり、病気になったり
するまで、努力することだろうか。
最近、親知らずを抜いた。
親からもらった体にまた一つ、傷を作った。

病気になってからよく言われることがある
「頑張りすぎるな」
今までとはまったく逆のことを言われる
かといって、誰かがどこかで努力しなければ
回らないようにちゃんとなっているのは
健常者の社会と変わらない。
僕は、どこに手を抜いていいのかよく
わからない。

目の前に、皿の山があったら、洗う
アライグマみたいにただ、ただ洗う。
そこにはなんの損得勘定もない。
誰が喜ぶわけでもなく、皿を洗わなければ
死んでしまうわけでもない。
これは、健常者の仕事にも同じことが
言える場面が多々あるだろう。

僕はきっと、怖いんだ。
死んだとき、僕の葬儀に誰も参列しないのが
指を三本失って、必死に生きた人と
自分をやはり比べてしまっている。
壮絶な人生を送った人の話は美しい。
誰もが拍手を送るだろう。
僕は、そんな人生に憧れているだけの
木偶の坊にすぎない。

精一杯に生きれば、誰もが僕を愛してくれる。
そんな幻想を抱いて、僕は生きているのだ。
さて、今一度、問う
精一杯に生きるということはどういうことだろう。
ソニー生命のライフプランナーが
講義に来てくれて
「人生の輪」という円グラフをくれた。
@仕事
Aお金
B健康
C家族
D人間関係
E学び
F趣味
G物理的環境
この8つの項目のどれがかけても
素晴らしい人生とはいえない。

ふと僕の目の前の精神病患者の
円グラフを見ると、満点の
グラフになっている。
僕のグラフはいびつな形をしている。

「あー、人生ってこういうことか」

ふと、僕はなにかを悟ったような気がした。
いかに、今の自分を受容できるか
それが、私達に許された
素晴らしい生き方なのだと。

誰もが「楽しく働く」ことを夢見て
いるが夢をかなえられるのは
ほんの一握りの人で
夢をかなえている人っていうのは
努力を惜しまない人なんだろう。
では、最後に今一度問う。
精一杯に生きるということはどういうことなんだろう
努力すれば人は苦悩し
怠惰に生きれば寂しい葬式が待っている
どうやって精一杯生きればいいんだろう
人生の輪をながめて
考えると答えが見えるような気がした。
僕の正面の精神病患者は
満点の円グラフだ

きっと、彼は精一杯生きているのだろう。
今わかるのはそこまでだ。
生きるヒントを与えてくれた
ソニー生命のライフプランナーに
感謝をしたい。

いつか、自分を受容できる日が来るのを求めて。
僕はあがきつづける。



『人は思い出をなぜ、写真に残すのか』

人は思い出をなぜ、写真に残すのか
写真の原理そのものは、アリストテレスが語っていたとされ、
記録に残るものとして最も古いものは、レオナルド・ダ・ヴィンチ
によるものとされている
遥か昔から実像を写し出そうという概念はあったようだ。

ダ・ヴィンチほどの絵の才能があれば
写真など撮ろうとは思わないだろう。私なら。

僕の思い出は汚れている。
記憶から消してしまいたい。
だから、アルバムもどこかへしまい込んで
しまった。

僕の青春が美しい思い出ばかりだったら
今のような人生は歩んでいないだろう。
僕は、腐った青春を味わって来たせいか。
思い出にあまり執着がわかない。
当然、写真にもあまり残そうという気にはならない。

人生は、記憶の積み重ねだ。
僕は自分自身の暗闇へと手を伸ばそうとしている。

僕が、僕自身を救える唯一の引き出しの取手
最近は少しずつ思い出をファイリングしている。
過去を消し去るために。
生まれ変わり、清らかな人生を送るために。

僕は、あなたに出会わなければ。
永遠に暗闇をさ迷う狂人となっただろう。
あなたは、僕に忘れたくない
「時間」というものの大切さを教えてくれた。

僕の心は暗闇だった。
陳腐で月並みな表現だが、それがしっくりくる。

そしてあなたの存在は光だった。
月並みな表現だが、それがしっくりくる。

今もこうして世界中のどこかで恋人が
記念写真を撮っているのだろう。
その記憶が永遠に変わることを祈って。

永遠か・・・。

永遠って美しい言葉だよね
そんな美しい言葉を形にしたのが写真なんだろう

そう、考えると、写真てのも案外馬鹿にできない。
人はだまっていると、記憶がどんどん
薄れていく。
どうでもいいから忘れるんだろうか
大切なことは心から消えない
それでも、心を形に残したいと
人は願うから写真を撮る

写真屋さんて、素敵な仕事だよね。
人の美しい思い出を形にして
人々に喜びを与えるのだから。

「記憶を喜びへ変える」
それが、人は思い出をなぜ、写真に残すのか
という問いの答えなのかな。

よかったことばかり思い出して
悦に浸るのも悪くないよね。

嫌なことは記憶から消えて。
素敵な写真だけが、記憶として
残る。

そんな人生にちょっと憧れる。

僕はあえて、この詩をホームページに
載せる。

過去の清算にはならないだろうけど
せめてもの償いとして。

ごめんなさい。



『この世界から無くなればいいもの』

テレビで戦争のニュースを見ては
僕はいつも思う。
なぜ、戦争はなくならないのだろう。

テレビで交通死亡事故のニュースを見ては
僕はいつも思う
なぜ、交通事故はなくならないのだろう。

道路を歩いていて空き缶を見ては
僕はいつも思う。
なぜ、ポイ捨てはなくならないのだろう。

地下鉄車内で携帯をいじっている若者を見ては
僕はいつも思う
なぜ、携帯をルールを守って使用できないのだろう。

テレビのニュースでゴミの山を見ては
僕はいつも思う
なぜ、こんなに大量のゴミが出るのだろう。

テレビでいじめで自殺した中学生のニュースを見ては
僕はいつも思う
なぜ、いじめはなくならないのだろう。

テレビで離婚する芸能人のニュースを見ては
僕はいつも思う
なぜ、失恋はなくならないのだろう。

自分と気が合わない人がこの世にはいる
僕はいつも思う
なぜ、僕はこの世からいなくならないのだろう。

自由に使えない時間がこの世にはある
僕はいつも思う
なぜ、自由に使えない時間がこの世からなくならないのだろう。

必要なものだけ、ポケットにいっぱいつめこんで
黒船で漆黒の海を渡ろう、新しい世界を目指して
要らないものは全部捨ててしまえばいい。
そんな世の中なら、果たしてどんな明日が待っているのだろう
想像してごらんよ。
全てが満たされていて、全てが必要なもので
失うものなど何もなくて。
朝も昼も夜も恋人と愛し合える。
理想の世界。

手を伸ばせば届きそうな気がしないか?
夢を見るのは今宵で終わりだ。
さぁ、黒船が出港する、乗り遅れないようにしなければ。



『砂箱療法』

サラサラとした砂の感触。
嫌いじゃない。
僕はピアノを塀で囲み
その上に2匹のアヒルを載せた。
寂しいので4方に花を添えた。

これが、今の僕。

先生はこの砂箱を見たら、何か
言ってくれるかな。

自分の心と向き合う時間を
僕に与えてくれるクリニック。

5年くらい通っている。

砂箱の中のおもちゃは
変化している。

僕の他にも、砂箱で遊んでいる
やつがいるのだろう。

精神とは不思議な世界だ。

心と精神は同一視されるが
僕は別の物だと感じる。

僕らは精神は病んでるけど
心まで腐っているわけではないのだから。

例えば、僕が何不自由なく暮らしていたなら
自分の弱さと向き合うことなど
なかっただろう。

いつも、どこかふわふわした気持ちで
おぼつかない足取りで
だけど、器用に時に不器用に
生きていただろう。なーんにも考えないで。

僕は、後先のことを考える能力が弱い。
僕は単純単細胞でデリケート。

もともと、精神病になる資質は十分に
持っていた。

脳に刻まれた傷は癒えるらしい。

色んな人と出会った。
社会に適応できなかった不器用な人たち
みんな個性豊かだ。
みんな色んな薬を飲んでいる。

病院に置いてある患者の情報交換ノートを
ぺらぺらとめくって見た。

先生に恋してる人や、メルトモを募集してる
人など、色んな人がいた。

私が詩を書いて、自己の存在証明を求めるように
そのノートに書き込む人々もまた、他者に
救いの言葉を求めていた。

精神という果てしない迷宮に迷い込んだ
僕らに救いの手を差し伸べる
精神科医というのは、大変な仕事だろう。
救えなかった、患者もいるだろう。
そんな患者を出さないために
先生は、あるシグナルを発している
患者の話を何時間もかけて聞いてあげるのだろう。

精神世界に迷い込んだ人を様々なアプローチで
救おうとしている人にたくさん会った。
ケースワーカー、障害者施設職員
臨床心理士、医者、カウンセラー

僕は今、社会復帰を目標として
生きている。

明確な目標を与えてくれた、ワーカーの方には
いくら感謝しても足りないくらいだと思う。

先生と薬にはこれから、何十年という単位で
お世話になるかもしれない。

もしかしたら、病気が完治して健常者に
もどる日がくるかもしれない。

社会が僕を呼んでいる。
帰って来いと、今でも呼んでくれている。

その声のする方へ、ただ、闇を切り裂いて
すすむのだ。

愛とかすかな希望を胸に。光を求めて。



『HEROとHANABI』

去年の冬、テレビ番組で
Mr.Childrenの桜井さんが
HEROとHANABIを歌ってくれた
「ずっとHEROでありたい、ただひとり君にとっての」
と、僕はその言葉を胸にどれほど勇気づけられて
今日まで生きてこれたか。
「もう一回、もう一回、もう一回、もう一回」
心が折れそうになる時も、この歌に今一度立ち上がれと
励まされ、どれほど勇気づけられて
生きてきたか。

Mr.ChildrenのCDを夢中で集めた。

LIVEで「口笛」という曲をお客さんが
合唱しているのを聞いて涙があふれた。
「手をつないで、僕らの今が途切れないように
 その香り、その身体、その全てで僕は生き返る」
この一年、別れずに僕の社会復帰を待ってくれた
恋人と添い遂げることを皆が応援してくれて
いるような錯覚さえ覚えた。

Mr.Childrenが僕に伝えたいことって
何だろう。
僕一人だけに、向けられた情報でないことは
理解しているが、リスナー個人個人に向けての想い
というものが桜井さんの中には必ずあるはずだ。

「決してつかまえることができない花火のような光
 だとしたって僕はこの手を伸ばしたい
 もう一回、もう一回、もう一回、もう一回」
今一度、立ち上がって、社会に帰ってこい、と言ってくれているのか
「旅立ちを祝い歌う最後の詩、僕は今手を振るよ
 もし聴こえていたって、返事はいらないから」
新しい人生に向かって旅立て、と言ってくれているのか
「明日へ羽ばたくために、過去から這い出すために
 ROCK ME BABY TONIGHT」
過去を断ち切って、明日へ希望を持ってもいいんだよ
と教えてくれているのか。

僕は今、就職活動をしている。
明日へ羽ばたくために。
もう一回、
ずっと僕だけのHEROでいてくれる
桜井さんがついているから。
明日も、がんばろう。

全ての人の明日に希望の光が降り注ぐ世界を祈ってる。
それが、僕らのMr.Children!



『きみのて』

君の手の平から、零れ落ちる砂を
一粒ずつ集めては、空へ返す
一人では辿り着けない道のりも
君と二人なら辿り着けそうだよ

大好きなトイ・ストーリーみたいに
君は僕をずっと離さないでいて
アンディがそうしたように

ラブソングは終わらない
「君といる時、僕は僕になれる」
そんな詩を声が枯れるまで
歌っていた。

君が僕に教えてくれたこと
たくさん、あるけど
どの一瞬も逃すことはない
君のとなりは僕の物だから

誰の物にもならない君という
生き物を飼いならそう
なんて考えていた僕が甘かった
のかも。

君はどこまでも自由で
大空の高さ、推し量るように
今日は、特別に空が遠く感じるよ
君の自由を表現しているようさ

夏が終わる。
また、会えなかったね。
でも、君のこと信じてるから
だから、君も僕のこと信じて
待っていて。

季節が僕にいつか笑顔降らせるから
涙まじりの雨の夏はもう、こないよ
「てのひら」を空にかざせば
また、一つ雲が何かを象っていて
穏やかな昼下がり、その雲を
動物にあてがってみたりして
空想の自由時間を過ごすんだ

捻じ曲げられた理想主義
押し殺された悲観主義
もう、僕らを縛るものは
何も無いはずさ。

「きみのて」が僕を明日へと
導いてくれる。
君はいつから空を飛べるようになったの?
僕はちょっと驚いたけど。
いつか僕も、飛べる日がくること
そっと、伝えてくれた。

そっと握り返す「きみのて」
そのぬくもりが、僕の犯した罪
を洗い流してくれるような気がした
心臓が破裂しそうなくらい
鼓動は高鳴って、少年の日の僕が
胸の中で暴れ出す

本当の優しさ

君が教えてくれた

僕の心、君のてのひらがそっと
包みこんでくれて
僕の中の少年は今日も眠りに
つくことができるんだ

終わらないラブソング
君に届け、僕は唄う
永久に届くように
声をからして

さぁ、また明日がはじまる。
今日は君の夢を見て
眠るんだ、君は僕がいつから
自由に夢を選べるようになったか
ちょっと驚くだろう?
いつか、君もそれができること
をそっと伝えた。

I LOVE YOU



『永遠』

ある人は教えてくれた
全ての人に平等な物が一つだけあるという
それは「時間」だと
それは真理のようで真理ではない

泣いてすごす時も、笑って過ごす時も
同じ時間が流れているのだろうか
僕らは全てを分かち合うことなど
不可能なのではないのか
やるせないが、それが現実ではないか

ベンジャミン・バトンという映画を見た
永遠の愛という美しい人生のテーマを
掲げ、男女は愛し合うけれど
時の残酷さを思い知る。

永遠とはとても素敵で美しい言葉だ
人は永遠という物を追い求め
生きる唯一の生き物ではなかろうか

やがてはこの星が消える日が
来るだろう。それまでの間に
人間はどれだけの永遠に残すべき
ものを生み出すことができるだろうか

モーツァルトの音楽
ダヴィンチの絵画
偉大なる科学

僕の人生は永遠ではないけれど
永遠に伝えられるであろう物を
知ることができた。
それだけで、人の人生というのは
価値があるものではなかろうか

そんなことをふと、思っていた。



『生命』

目の前に消え行く命があるとして
僕は黙って、それを見ている人間なのか
僕は医者じゃない。けれどできることが
何かあるんじゃないか
そんなことを僕はホームヘルパーという
資格を通して考えている。

AEDの配置を日ごろから
気をつけて覚えておくとか
ほんの小さなことでいいんだ
できることが誰にだって
あるはずさ

白血病のドナー登録を
献血を、死亡時の臓器提供の
意思表示を
まだまだ、僕らにはこんなに
できることがあるんだ

僕は統合失調症により、服薬が必要な
身体だ、中学時代に白血病で亡くなった
友人のためにドナー登録をしたくても
できないでいる。

だから、せめてものために募金を
している。紅茶募金といって
紅茶を飲むごとに10円を募金する
というものだ。

さて、この世界には命より価値が
あるものがあるだろうか?
この問いかけに対する答えを
僕は持ち合わせていない

ある女性は言う。

生まれ変わったら天才外科医になりたいと
現在の人生の中で彼女は満たされて夢をかなえた
それでも、命の尊さと自分の人生を天秤に
かけたとき、命の尊さに傾くことを
理解してしまったのだろう。

彼女がそこに辿り着くまでに
どれだけ、壮絶な人生を送ってきたかは
想像がつかない。

その女性の美しく清らかな想いに
私はひどく心を打たれた。
この世には病気で苦しむ人がたくさんいる
そして、その人たちを救おうという人が
たくさんいるのもまた事実だ

この世界には愛がある。

僕らの世界はこんなにも美しいのだ
神様に感謝しなくちゃな

僕らの未来は無限の可能性がある
弱きを助ける真の正しき政治のもとに

この青い星を皆で守っていければな

そんなことを空想していた



『君』

君を守っていきたい、ただそれだけの
穢れなき想いが僕を走らせて来た
今までも、これからも

君は42歳だ、生きてて楽しくないと
もらす君を僕はどう受け入れれば
いいのか

僕が完璧な男なら、こんなこと君は
言わないだろう?たぶん

僕は今年で30歳になる
人生はまだまだ、これからだ
希望に胸は躍る、どんな明日が
待っているのだろう?
そんな気持ちで日々を送っている

わずか、12年で人の気持ちって
こんなにも萎えてしまうわけ?
それとも、僕が君をそういうふうに
変えてしまったのだろうか

出会ったころの君はキラキラしてた
あの輝きを今一度取り戻すためには
どうしたらいい?
「今日は今日しかない」と
僕に告げたあの日の君を取り戻すには
どうしたらいい?

早く就職して君を幸せにしたい

今の君を例えるならブラックダイヤモンド
黒く怪しく輝く、決して砕けない
ダイヤモンド

昔の君を例えるならエメラルド
どちらが好きかと言えば
やはり後者だろう

若さだけが全てじゃないと僕は考えている
すれ違う若い小娘に興味をそそられる
わけでもなく
ただ君を大切に思う僕がいる

人生の中には絶対に失ってはならないものが
必ずある。
それが僕にとっては君なんだよ。

今一度、エメラルドグリーンに輝く君
を抱きしめられる日がくるなら・・・。



『こんな月が綺麗な夜は』

こんな月が綺麗な夜は
世界中が静かな幸せにつつまれて
愛し合う恋人達は
一つに結ばれて
生きている意味を互いに
確かめ合うように
互いを求め合うのだろう

こんな月が綺麗な夜は
銃声が鳴り止まない戦場でさえも
ひとときの安らぎの月光が
兵士の心をそっと
解きほぐし、安らかな
眠りへと誘うだろう

盗人は生まれた時から
盗人だったわけじゃない。
誰もが光を抱いて
生まれて来たんだ

凛とした月が僕らに
生きている意味を
問い掛けているようで
こんなに、眩しい月明かりが
僕の暗闇に飲み込まれそうな
未来を照らし出してくれる。

人殺しは生まれた時から
人殺しだったわけじゃない。
人を殺さないと生きていけない
世の中を憎もうじゃないか。
それは容易いことじゃないけれど

こんなに月が綺麗な夜だもの
神様だってきっと許してくださるさ

どんな悲しみに出会ったって
乗り越えていけるさ
人の強さと愚かさ
両方ともぐっと抱きしめて
GOOD NIGHT

眠りが全てを洗い流してくれる。
人の強さ、そっと呼び覚ます
明日へのエナジー

君達ともいつか手をつないで
どんな悲しみや憎しみをも
乗り越えていきたい
明日へのシナジー

罪無き罪人を裁けないよな
僕らは矛盾する生き物だよ

月光だけが僕らを優しくつつむ
この時間が永遠に続くなら
人はどこまでも優しくなれる
この優しさに浸っていれば
罪など犯さなくてよかったのに

いっさい、がっさいを
ぶちまけてくれ
すべてを神が受け入れてくれる
天国への階段は
誰の足元にも伸びているのだから

優しい詩が優しい歌になって
どこからか唄われている
それは音楽がこの世界に誕生して
からもっとも天国に近い音楽
「Say Anything
 断ち切れない心に」
どんな、傷つけあう言葉でも
僕らは許しあう心も持って生まれて
来たのだから。
時間だけが、僕達の未来を軽くしてくれる。
それは、「優しさ」という
生ぬるい言葉だけで片付けられる
ものではないけれど
僕らの心の奥にあるメビウスの輪が
裏表のない言葉で
僕に悲しみを運んできたやつにも
慰めの言葉を伝えるだろう?

今宵は月の明かりがやけに優しい
僕らの心を映し出すように。



『Circle In My Way』

杖にて円を描く
後、宣告する
入れば切ると

この円は目に見えない壁だ
無から生まれる無限の円
無限の煩悩から生まれた無の円

天も地もない海も山もない
全ては陽炎のように消えた
無から生まれる無限の円
無限の煩悩から生まれた無の円

見えない壁に守られた
わが身は決して傷つくことはない
ふくらはぎに残った古傷のみが
それを忘れないように、試すように
教えてくれる。

最強への切符を持った男がまた一人
消えていく、最強行きへの
道に立ちはだかる壁となった
我が身は今は神に祈りを捧げている
侍が切りあいの末に辿り着くは
坊主の道か

それを、つまらないと
言い捨てる男が目の前に現れた
そいつは第三の天下無双の男
己の全てをかける価値がある男
だが、ふくらはぎに残した傷が
それを許さなかった。
我はやはり、円を描き
いつもの宣告をするのだ
相手が熊だろうと剣聖だろうと
切りあえば、終わりなのだから
終わりなのだから

このような美しい
境地へ自分を導いた
人々へ感謝を忘れることなく
生きていけたなら
どれほど素晴らしいだろう
だが、引き返すことは
ふくらはぎの傷が許さない
と教えてくれる

これを描く人は言う
自分が辛いとき
もっと辛い人がこれを
読んで救いになれば
どれほど幸せかと

私はこの物語から勇気をもらった
男のど真ん中にあるべきもの
を教えてもらった
そして、迷いの中にも無駄なこと
などないということを教えてもらった

ただの切り合いの物語なら
こんなことは感じないだろう
この物語は美しい
例え血が流されても

無から生まれた円が
僕の心の真中にある
今はただそれだけ



『やさしい気持ちで』

いろんな病気の人がいる
それを受容して生きていかねば
それぞれの苦しみ
それぞれの悩み
すべてを受け入れて
優しい気持ちで、生きていかねば

ありがとう、優しい気持ちで

理想を空想したって
現実という苦悩にぶちあたる
人の気持ちになって
考えろとは言われるけど
人の気持ちを考えれば
その痛みに耐えられるだろうか
ただ、その人を受容する
ことができる自分を
作ることで精一杯だ
ただ、優しい気持ちで

ありがとう、優しい気持ちで

どうにもならない、僕を
つなぎとめてくれる
あなた達の優しさに
ただ、ただ感謝したい
僕を受容してくれる
あなたたちに
ただ、ただ感謝したい

ありがとう、優しい気持ちで



『一握の砂』

今、この両手いっぱいに握り締めた砂の粒を
手の平からそっと離す
サラサラとした感触とともに思い出が
溢れ出すように砂粒とともにこぼれ落ちる

君が見せた、涙
砂のようにぽろぽろと
二度とは手の平には戻らない
悲しみの軌跡
二度と悲しませてはならない
大切な想い

戻らない時間を巻き戻すように
時計の針を逆に回しても
こぼれ落ちた砂は、大地へと返り
僕の身体を少し傷つける
やがて傷ついた身体は
僕の手の平からこぼれ落ちる
砂の量に負けそうになるけど
心という形のない銀の翼を
思い出に重ねるとき
ふと、人生の中に立ち止まるべき
時を思い出させてくれた

愛とは手の平からこぼれ落ちる
砂のように儚く消えて
いくのかな?
僕達の出会いは運命で
それは永遠という美しい言葉に
彩られ、砂時計のように
永遠にサラサラと流れ続けるように
君と向き合えたなら
明日の僕はもっと強くなれるはずだ

君の手に一握の砂
君もそっとそれを大地へ返そう
とする
僕はそれをすくい取り
君の頬を伝う涙を優しく拭い去る
君に降る痛みを僕に
分けてくれないか?
背負うのが重いなら
僕が背負うから

君と僕は二人で一つ
それに気付くのに時間がかかりすぎたけど
失った時を取り戻すことが
許されるなら
二人で時の砂を再びすくい上げて
また、最初から手の平から砂を一粒ずつ
大地へ戻していこう

やがて、大地は砂に覆われ
広大な砂漠となり
心は潤いを求めるだろうけど
僕達には残された時間があるから
いつかは、心に優しい雨が
降り注ぐ日がくるだろう。

雨粒のひとつひとつが
僕らの愛を示す花びらに
降り注ぐなら
この砂漠もいつかは
愛の花が咲き乱れるのではないかな

二匹の猫がこの広大な
砂漠の真中に咲く花にじゃれついていて
お互いの気を引くように
また、互いの距離を推し量るように
恋をするならば
遠い日の記憶の中の君を
再び抱きしめたいと願う僕の純粋さを
許してくれるような気がした

僕の存在が砂漠の大地だとしたなら
君はその大地にしたたり落ちる
清らかな水滴。
そして愛という物が存在するのならば
それは砂漠の真中に咲く
一輪の花
そんな景色が僕の心の中に映像として
浮かびあがる

現実はどうだろう、今日も君と僕で砂漠に
砂をぱらぱらと降り積もらせて
二人して恵みの雨に打たれる日を待ちながら
そっと、何かに祈っている
そんな僕らがいる。
僕が大地じゃないように、君も水滴ではない
そして、愛も花ではない
君と僕の手には一握の砂が握られている
いつか、大地と一つとなるように
いつか、恵みの雨となるように
いつか、愛の花が咲くように
そんな日を二人とも待っている。



『めびうす』

人を信じて、進んでいこう
今はただ、目の前に立ちはだかる
壁を穿つように日々を送ろう

手を差し伸べてくれる人がいる
過去の自分と決別すべく
新しい旅へと僕を導くべく

愛なんて幻なのかな
近づいたら消えてなくなる
陽炎のような
遠くから眺めている分には
美しくて気楽だけどね

誰もが弱さと戦いながら
生きている、他者との繋がり
を疑う弱さに負けそうになりながらも
信じるべき、愛すべき仲間とともに
今日という海原を力強く渡ろう

失敗は恐れなくていい
誰もとがめやしないさ
僕らは過ちという過去の積み重ね
の上に立たされて生きている
わけじゃないってことに
気付くのに、どれだけの時間がかかるだろう
大切なのは「受容」だってこと
いつか気付けるさ

誰もが、互いの弱さを認め合って
許しあえるなら、僕達の輪は
裏も表もなく、ただ白く染まった
世界に浮かんでいる「めびうす」

他人の弱さや失敗を責めるなら
自分から手を差し伸べようじゃないか
そこから、明日への一歩が始まる
よりよい、未来へ、よりよい社会へ
僕達の道は続いている

僕はやはり、止まれない
理想を追い求める生き方から
小さなステップを今、踏み出そうとしている
大きな理想を胸に

よりよい明日のために



『みんなでひとつ』

気付いているかい?
僕らはみんなでひとつ
世界はみんなでひとつ

どんな小さな喜びも
みんなで分かち合っているって
気付いているかい?

どんな悲しみも苦しみも
みんなで分かち合っているって
気付いているかい?

例えば、君に降る痛みも
僕らが盾となり
皆で痛みを分かち合って
いるんだよ

世界は愛という一つの
合言葉で結ばれている

気付いているかい?

本当は君は一人じゃないってことに

辛いことや苦しいことが
あるなら、僕らにそっと
打ち明けて欲しい
きっと、君の苦しみが
軽くなるはずだから

世界は君を見捨てるようなことはしない

僕らはみんなでひとつ
世界はみんなでひとつ
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